なぜ高齢者はマクドナルドを好まない?食わず嫌いだけじゃない意外な理由

高齢者がマクドナルドを好まないワケ

普段の生活でよく利用することの多い「マクドナルド」や「すき家」と言ったファーストフード店。よく利用される方も多いのではないでしょうか。

そんな多くの人が利用するファーストフード店ですが、店内ではあまり高齢者の姿を見かけることがありません。普段見かけている人がいたらごめんなさい(笑)少なくとも筆者の周りでは見かけませんが、ファーストフードのようなちょっとジャンキー感のある食事があまり好きではないから?と思っています。

そこで本記事では高齢者が「マクドナルド」の様なファーストフード店を好まない理由について調べてみました。

 

 

目次

高齢者がマクドナルドを避ける理由とは?

高齢者がマクドナルドを避ける理由

ファーストフードを避ける理由についてネットで色々と調べてみましたが、数値や研究結果など明確な理由はありませんでした。そこで考えれる理由を以下にまとめてみました。

・加齢による食欲不振
・若者が多い場所が苦手
・食べ慣れない
・周りに健康に気を付けろと言われる
・注文方法が分からない

理由①加齢による食欲不振

加齢による食欲不振

一つ目の理由として考えられるのは加齢による食欲の衰えです。筆者の祖母は「年を取ってからは脂っこいものは~」とよく口にしていました。マクドナルドをはじめとしたファーストフード店(と言うより外食全般に言えますが)味付けが濃かったり、脂っこいものが多いので高齢者からは好かれないのではないでしょうか。

理由②若者が多い場所が苦手

若者が多い場所が苦手

高齢者は、若者が集まる場所で感じる疎外感や居心地の悪さから、マクドナルドのような比較的若者が多く集まるファーストフード店を避けるのではないでしょうか。

公益財団法人「生存科学研究所」の調査によると、若者が多い場所での疎外感が高齢者の心理的安定に影響を与えることが指摘されています。こう言った心理的ストレスもファーストフード店を避ける一因となっている可能性があります。

 

 

理由③食べ慣れない

ファーストフードが食べ慣れない

これは単なる好み以上に、世代間の食文化の違いや健康意識の変化が大きいのではと思います。現在の高齢者世代は、ファストフードが日本に普及し始めた時期にはすでに成人。若い頃からの食習慣がすでに確立されており、ハンバーガーやフライドポテトといったメニューに馴染みが薄い傾向があります。

国立研究開発法人科学技術振興機構の調査によると、高齢者の食事傾向は以下のようになっています。

高齢者の食事摂取頻度出典元:国立研究開発法人科学技術振興機構

この表からも分かるように、高齢者は野菜や魚を中心とした和食的な食事を好む傾向があり、マクドナルドのメニューとは大きく異なっています。

理由④周りに健康に気を付けろと言われる

周りに健康に気を付けろと言われる

普段から家族や病院の先生などから「健康には気を付けろ」と言われている人も多いのではないでしょうか。医学が発展した現代とは言え食生活に気を使うのは基本的なことでもあります。

メニュー カロリー (kcal) 脂質 (g) 塩分 (g)
ハンバーガー 256 9.3 1.2
フライドポテト (Mサイズ) 424 22.0 0.4
チキンマックナゲット (5ピース) 270 17.0 1.2

マクドナルドを始めとしたファストフードは高カロリー、高脂質、高塩分なものが多く、ビタミンやミネラルが不足しがちです。そのため、周囲からの健康への配慮が、高齢者のマクドナルド離れに繋がっているのかもしれません。

理由⑤注文方法が分からない

高齢者は注文方法が分からない

最近のお店の注文システムはタッチパネルやモバイルオーダーなど、最新のテクノロジーを駆使した注文方法で多彩です。これが今の高齢者にはハードルが高いと感じてしまう人もいるのではないでしょうか。

総務省の「令和3年通信利用動向調査」によると、70歳以上のスマートフォン保有率は以下のようになっています。

年齢層 スマートフォン保有率
70-79歳 53.1%
80歳以上 19.2%

20代では90%を超えていることから高齢者のスマホ利用率は他の年齢層に比べて低く、これがお店での注文を躊躇する一因となっています。

 

 

まとめ

高齢者がマクドナルドなどのファストフード店を避ける理由には、複数の要因が考えられます。

まず、加齢による食欲不振や脂っこい食事への抵抗感があります。高齢者は健康意識が高く、カロリーや栄養バランスを重視する傾向があります。

次に、若者が多い場所への心理的な抵抗があります。公益財団法人生存科学研究所の調査によると、若者が多い場所での疎外感が高齢者の心理的安定に影響を与えることが指摘されています。

また、食文化の違いも大きな要因です。国立研究開発法人科学技術振興機構の調査によると、高齢者は野菜や魚を中心とした和食的な食事を好む傾向があり、ファストフードのメニューとは大きく異なっています。

さらに、健康への配慮から、高カロリー、高脂質、高塩分のファストフードを避ける傾向があります。周囲からの健康に関するアドバイスも影響しています。

最後に、注文システムの複雑さも障壁となっています。総務省の調査によると、70歳以上のスマートフォン保有率は低く、タッチパネルやモバイルオーダーなどの最新の注文システムに不慣れな高齢者も多いです。

これらの要因が複合的に作用し、高齢者のファストフード離れにつながっているのではと考えられます。しかし、個人差も大きいため、一概にすべての高齢者がファストフードを避けているとは言えません。自ら好んでマクドナルドへ足を運ぶ高齢者もいらっしゃいますしね。

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